すぐに食べられるようにって枕元にミカンを置いてあったんだけど、それをすっかり忘れてて気づいたらなんか皮が不穏な具合になってた。
完全に腐敗してカビやらなんやら生えてたら諦めもつくんだけどな、なんかこう、皮が微妙に柔らかくてグニってなってる感じ。
けっして完璧に腐ったミカンになったんじゃなくて
「あーもう、そろそろ腐りますよー!いいですかー?腐りますよー!」って主張に本気の色が見え始めたくらい。
いつもならそんな状態になってたらソッコーで捨てちゃうんだけど、その日は寝ぼけてたわけでして。
特に違和感を覚えずにそのミカンを食べちゃったんすね。
ほぼアウトな腐りかけのミカンを食べたことある人なら分かるかも知んないけど、ほんとに駄目な状態って体が拒否すんのな。
味わったり飲みこんだりをさせないようになってんの。
でもそん時はそれが無くて、案外いける感じ。
と言うか、他のミカンを食べたときより若干、味が濃くなってむしろ美味しかったような気がする。
食べ物だったか果物だったか忘れたけど、腐りかけが一番美味しいって言うあの言葉はあんがい間違ってないのかなと思った。
でもな、だからってわざわざ腐りかけになるまで置いとくってのもねえ?
今回はたまたま食べられる程度の状態だったからよかったようなものの、完全アウトなのを口に入れてたらと思うと怖いし、
あのミカンに引き寄せられて、多種多様な虫が集まって来てても恐ろしい。
就寝場所にフレッシュな物を持ちこむのは止めとくか。